【信じられない方法を使う】人を動かす褒め方のコツ

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自分を思い通りに動かすのは難しい。それ以上に、人を動かすのは難しい。

職場でも学校でも、人を動かす機会はあるでしょう。しかし自分と他人は違うから、思うようには動かせない。動かそうと思えば思うほど、かえって意固地になってしまいます。

ところでD・カーネギーの名著『人を動かす』に、繰り返し説かれた言葉があります。それは「重要感を持たせる」ということ。人は誰しも評価されたいと思い、またそれを渇望している。その渇きを潤す方法が重要感なのです。

褒めるとは、つまり重要感を持たせるということ。そして重要感を扱えるようになれば、人を動かせるようになるのです。

この記事では、重要感を用いた褒め方のコツ・ノウハウをご紹介いたします。

 

1.重要感ってなんのこと?

重要感とはそのまま重要に感じるということ。つまり「自分が重要な立場にある」と実感するということです。人は誰でも他者からの評価を望んでおり、それによって心が満たされたとき、何にも代えがたい喜びを感じるのです。

この重要感を持たせられるかどうかによって、その人を動かせるかどうか、その人から信頼されるかどうかが決まります。特にリーダーや教育者など、人を動かす立場にある方、人を育てる立場にある方において大切になってくる考え方なのです。

 

人を動かす秘訣は、間違いなく、一つしかないのである。すなわち、自ら動きたくなる気持ちを起こすこと――これが、秘訣だ。(文庫版p32)
『人を動かす』 著D・カーネギー 訳山口博 創元社

 

自ら動きたくなる気持ちの起こし方、それが重要感を与えることなのです。これを上手に扱えられれば、当人さえ動かされていると知らずに、人を動かすことが可能になります。

また、『人を動かす』にはこのようにもあります。

 

アメリカの第一流の哲学者であり教育学者でもあるジョン・デューイ教授も、同様のことを、少し言葉を換えて言い表している。つまり、人間の持つ最も根強い衝動は、“重要人物たらんとする欲求”だというのである。(文庫版p33)
『人を動かす』 著D・カーネギー 訳山口博 創元社

 

重要人物たらんとする欲求を満たすには、重要感を味わわなくてはなりません。そして重要感を与えることによって、容易に人を動かすことができるのです。

2.重要感にはどんな効果があるの?

先にも書いたように重要感を与えるのは、人を動かすうえで欠かせない要素です。しかし残念なことに、日常的に重要感を味わう機会は多くありません。欲求不満になっているという状態です。

そんなときに「重要感を与えてくれる人」が現れたらどうでしょうか。それはもう、めっちゃ嬉しいですよね。

人は大切にしてくれる相手には、自分も大切にしたいという気持ちになります。重要感を持たせてくれる人には、同じように重要に扱おうと思うようになるのです。その結果、信頼してくれるようになりますし、意見も聞いてもらえるようになります。

そのもっとも有効な方法が褒めるということなのです。

3.重要感を用いた褒め方のコツ・ノウハウ

褒めることで「あなたは私にとって重要人物である」ということを、アピールすることができます。往々にして自分の存在価値は、他人の態度で推し量るもの。そして自分が重要人物なのだとわかれば、喜びもひとしおです。

褒めるというと褒め言葉が一般的ですが、実はそれだけではありません。これは私の考えですが、行動も褒めるの一種だと思っています。そもそも本質は重要感を与えること。ならば行動でも問題ないのです。

 

たとえば後輩に対しては、雑な態度になってしまいがちです。そこで取引先のお偉いさんのように迎え、接待をしてあげるのです。そしたら後輩は、嬉しいに決まっています。

ほかにも女性であれば紳士的に、いわゆるレディーファーストを心がける。子どもであれば遊びに付き合ったり、お祝いをしたりする。

このように言葉ではないですが、大切に扱うことも立派な「褒める」だと思うのです。

言葉で表現するのが苦手な人もいるでしょう。そういう人こそ行動で、「あなたは私にとって重要人物である」ということを伝えてみましょう。

また言葉にしても、相手の欲しがる言葉を言うのも良い方法です。こういう言い方だと悪いように聞こえますが、嘘をつくわけではありません。自分の感情のなかから、相手の喜ぶ言葉を選んで伝えるのです。 

4.まとめ

褒めるというと言葉としか思わないでしょうが、行動でも同じような効果を促すことをできます。いや、言葉以上の効果を発揮することもあります。

あなたも1度、言葉だけでなく行動も気を付けてみるようにしましょう。

褒め言葉のノウハウを知りたいという人は、私のほかの記事もご覧ください。

 

megumiyuu.hatenablog.com